理事長挨拶

地政学研究所は、「特定非営利活動法人」とするため、4月初めに申請を出して5ヵ月余、9月16日に都知事認証を受け、27日登記致しました。
ここに改めて報告申し上げます。これまでこぎつけるにあたり頂戴致しました各位のご支援に感謝申し上げますとともに、今後の発展に直接・間接のご助力を賜りますようお願い申し上げます。

平成23年10月吉日
特定非営利活動法人 国際地政学研究所
理事長   柳沢 協二 (前内閣官房副長官補)
副理事長  渡邊隆   (元陸将、元統合幕僚学校長)

特定非営利活動法人国際地政学研究所 設立趣意

特定非営利活動法人国際地政学研究所(IGIJ)は、シンクタンクとして地政学的視座をもって我が国の主権の維持、国益の確保、国民の生命、財産の保護を保障する国家戦略の確立のために必要な各種の調査・研究を活性化し、国内外にわたる多岐多様な情報交換、並びに人的交流を伴う有益な議論の推進により、その成果を広く国民及び国際社会に発信し、国家戦略の構築に不可欠な「濃密な知的財産」の蓄積・普及・提供に寄与することを目的に掲げ、活動を推進することとしております。
冷戦終結の国際社会においては、伝統的戦争の蓋然性が薄れたものの、テロなどの新たな脅威が出現するとともに、グローバル化の進展及び地球規模での国家パワーの変動によって、旧来の安全保障観では対処できない世界が現出しています。
一方日本では、長期にわたる政治的・経済的低迷の中で、こうした世界の中で、国家として生きぬいていくための「大戦略」を描けない状況が続いています。東日本大震災という未曽有の災害における国の危機管理機能の崩壊も、こうした戦略の貧困と無縁ではありません。
各国が、協調とともに、国益を追求する新たなパワーゲームの時代において、日本も「日米同盟基軸」という名の対米偏向依存の戦略思考にとどまらない地球規模の戦略を必要としています。
変動する世界を、自分の目で確かめ、我が国にとって望ましい世界のあり方を自分の頭で考え、その世界の実現に向けて、自分の責任で行動するための世界観・国家目標・大戦略を持たなければなりません。
そのため、私たちIGIJは、広く日本の安全保障に関わる動きを取り上げて、学際的な視点から議論・分析するとともに、かつて「悪の学問」として忌避された「地政学」に再び焦点を当て、現代に通じる、戦略思考のツールとして再構築したいと考えています。
問題意識を共有される皆様のご支援と積極的なご参加を期待しております。